「ひとりを強く生きる」
家族がいようが家族がいようがいまいが、人は「ひとり」。家族がいることは素晴らしいことだが、老いてくると最後はひとりにならざるをえない。
もはや、自分の老後を身内に頼る時代ではなくなった。ひとりの老後を不安がる人は多いが、「ひとり」ってそんなにびくびくすることだろうか。SSSの活動を長年やってきて思うのは、確かに終活も大事だが、それよりも、生きている今に焦点を当てて、ポジティブに生きることの方が大事ではないかと。日本は残念ながら「ひとり」の人権のない国だ。ひとりの人は人間扱いされていない現実を痛切に感じる。でも、負けてはだめだ。ひとりの人はもっと自分の生き方に自信をもちたい。老いたからといって弱気になってはいけない。知恵や考え方を変えることでいくらでも幸せになれる。皆さん、死ぬときに「ひとりでよかった」と笑って“さよなら”できるようにしましょうよ。先の心配ばかりしていたら時間がもったいない!!
これまでは会員のためだけのSSSだったが、これからは、どなたでも、わたし松原惇子の元気の出る話を聞けるようにするつもりなので、奮ってご参加ください。皆さん、人生は老いてからが重要!それには、「ひとりを強く生きる」力を身につけること! そのお手伝いをさせてください。
NPO法人SSSネットワークについて
2000年 「女性のための共同墓」を建立する
SSS(SSSネットワークの略称)は、1998年に、松原惇子とその仲間たち6名で立ち上げた「ひとり女性の老後を応援する」団体です。
SSSの意味:Sシングル Sスマイル Sシニアライフ。ひとりを笑いながら最後までの意味が込められています。これからはひとりの時代になると、確信したわたしたちは、未婚既婚、子供ありなしに関らず、「ひとりを生きる」女性よ、集まれ! の元に、勉強会、懇親会など行ってきましたが、「今はいいけど、最後のことが心配」という声を多く受け、2000年、薔薇の霊園に「女性のための共同墓」を建立しました。共同墓のコンセプトは、「お墓は死んでから入る所ではなく、生きているうちに集う所」。年に一度の追悼会では、亡くなったメンバーを皆で明るく笑顔で送っています。ひとりを生きて来た女性には、美しい薔薇の下が似合う。月日のたつのははやいもので、SSSは2024年現在で27年になります。当時50歳だったわたしは77歳になりました。また、共同墓契約者約500名のうち、約50名が亡くなりました。
2013年には、ひとりで旅立つことのできる「SSS直葬プラン」も作りましたが、現在は締め切らせていただいています。2024年現在のSSS会員数は約600名、70代ひとり暮らしの方が全体の9割を占めます。
追悼会の様子 「女性のための共同墓」全景 SSSの仲間が集まり、ワインで乾杯!
2008年 おひとりさまのための『いざときノート』を出版する
SSSでは、おひとりさまに特化したエンディングノートを作成し、販売をしましたが、好評で売り切れてしまったため、最新版を現在、検討中です。
2005年 「災害ネット」を立ち上げる
2004年に起きた「新潟県中越地震」のとき、テレビで避難所の風景を見たときに、ひとりの人はどうしたらいいのかしらと思いました。平時はひとりでもいいですが、災害時は家族のいない人は困ります。そこで、SSSでは災害のときに助け合えるグループ作りをしようということになり、実践してきました。2011年に発生した「東日本大震災」のときには、災害ネットが機能しました。電話で安否確認したり、励ましあったり。事務局も総出で、会員全員に電話をしました。東京は大きな被害はありませんでしたが、ひとりの人は心細いだろうと思ったからです。しかし、残念なことに、おひとりさまは個性的な方が多いようで、災害ネットはいつしか消滅してしまいました。
2019年 「長生き音頭」で元気を配達する
松原惇子は皆さんに元気を配達することを目標にしています。ひとりの老後は不安がいっぱいかもしれないが、不安を笑いに変えて、前向きに生きようよ。そこで、長生きは辛いけど頑張ろうという内容の曲を作りましたが、その後、コロナ禍になり披露する機会が減ったことは残念でした。また、復活させたいです。
2024年10月 「公開イベント」を開催する
これまでは、ほとんどのイベントを会員対象に行ってきましたが、今年10月からは一般の方も参加できるようにしますので、非会員の方も奮ってご参加ください。